授業
ファンデーションの授業では、デザイン共通の基礎となる8つの課題に取り組みます。また、1年間の制作を展示するレビュー展に参加します。
授業は1つの課題ごとに200人が10教室に別れ(1教室20人前後)、課題に沿った専門の教員がそれぞれに授業を行います。作品の制作方法から考え方までを、1人づつ対話を重ねながら取り組むことができます。
デザイン領域の1年生は、ファンデーションの他にも様々なデザインに関する授業を選択、履修し、デザインや芸術に対する技術や知識、視野を広げます。
前期
回転体
形態に対する観察からイメージのスケッチ、回転成型のプロセスを体験することで、ものの製造に関わる認識を高めます。
1/20
様々なデザインワークにおいて重要となる”多視点での分析”、”リサーチ”、”情報の編集”、”気づき”へと至るプロセスを学びます。
ミメーシス
細密描写と模刻によりモチーフを徹底的に観察し、そこから得た情報をもとに、色面による平面構成を制作します。
多面体
植物の観察から得た情報を元に針金による多面体を制作し、自然物と数理的造形物との間にある関係を学びます。
後期
モーフィング
ものとものとの「間」にある形や色を想像し、人間の知覚やモノのもつ性質、動き、時間、 変化などについてより深く理解します。
プロトタイピング
空間やプロダクトデザインに必要となる、観察〜アイデア展開〜試作による検証〜定着までの一連のプロセスを学びます。
エンヴィジョニング
ヴィジュアル表現を学ぶ上で重要となる、情報伝達のための視覚化(ピクトグラム)とタイポグラフィーの基礎を学びます。
マテリアルスタディーズ
身の回りにある日用品を機能ではなく、性質を備えた素材として捉え、その素材の性質を利用した立体作品を制作します。
レビュー展
一年間の取り組みを自分で総括し、2年次からの専門課程に活かすための展覧会です。一年間に制作した全ての作品を、誰にでも分かりやすく、より自分の作品が魅力的に見える展示計画を学びます。また、上級学年のレビュー展を見ることで、2年次以降の自分の姿を想像する機会にもなります。